フェリス女学院中学校・算数

試験時間：50分
満点：100点
問題難易度：B〜C（A・B・C・D・Eの5段階）

算数・過去問傾向分析
フェリス女学院中学校・算数の特徴は、出題範囲が幅広く、苦手科目を作らないことが求められる傾向にあります。
単純な問題難易度としては標準レベルですが、途中式や図を書くことが求められ、「考える力」が見られる問題傾向ですので、決して易しくはありません。
内容としては、「平面図形」が頻出で、円・おうぎ形、多角形、相似などを中心に、図形の力が問われます。
その他の単元としては、「速さ（旅人算）」「割合」が頻出です。
「立体図形」や「数の性質」などからは応用的な問題が出題される傾向にあります。
「立体図形」は立体図形の切断面や複合図形、「数の性質」は数の範囲を考える問題や倍数・約数がからんだ問題、条件整理の問題などが出されます。
ただし、算数が得意で無い子は、応用的な単元にこだわる必要はありません。
「割合」「速さ（旅人算）」「平面図形」で着実に得点できるかが勝負の分かれ目になります。

算数・過去問対策コーチング
フェリス女学院中学校・算数の合格最低点は非公表ですが、合格目安は65％と設定すればよいでしょう。
本校で求められる「考える力」の前提はバランスの取れた学力です。
まずは基礎固めです。

普段の学習の中で、復習を徹底し、まんべんなく算数の力を養っていきましょう。
当然ですが、計算で失点する基礎力不足の子は合格は難しいと認識してください。
その上で、「図形」「速さ」「割合」の強化です。
「速さ」「割合」は典型的なパターンを徹底的にやり込み、得点源にしてください。
「図形」については、「平面図形」を中心にパターン学習を繰り返し、算数が得意な子は「立体図形」まで掘り下げていってください。
これらのことを、普段から途中式・図のレイアウトを意識しながら、行ってください。
「割合」「速さ（旅人算）」「平面図形」が得意分野になれば、フェリス女学院中学への合格は現実的になってきます。

フェリス女学院中学校・国語

試験時間：50分
満点：100点
問題難易度：B〜C（A・B・C・D・Eの5段階）

国語・過去問傾向分析
例年長文読解問題が2題出題され、総文字数は4,500字前後となります。
小説・物語文（もしくは随筆文）から1題、論説・説明文から1題というオーソドックスな構成で、文章自体は難解なものではありません。
特に小説・物語文は読みやすい内容のものが多いです。
小説・物語文では登場人物の心情把握、表現の内容説明、論説・説明文では要旨を中心に問われます。
問題形式は選択問題・空欄補充問題を中心に、30字前後の短い記述が数問出され、最後は200字程度の記述で締めるという形式が定番です。
ただし、選択問題や記述問題が「選びにくい・書きにくい問題」となっている点は厄介です。
正確な読解力がないと、フェリス独特の微妙な問いに答えられないので、注意が必要です。

国語・過去問対策コーチング
フェリス女学院中学校・国語の合格最低点は非公表ですが、合格目安は70％と設定すればよいでしょう。
本校の対策で軸となるのは独特の問いでもミスしない「正確な読解力」と「記述力」です。
「読解力」は感覚で読むのではなく、理詰めで身につけましょう。
なんとなく読めるという読解力では、微妙な問いに答えられないケースが多いです。
ですから、「指示語の理解」「接続詞の理解」「意味段落分け」「登場人物の整理」「場面の変化（時間、場所、人の移動など）」「会話文（台詞）の把握」など読解のポイントを整理しながら、読解力を身につけましょう。
記述力は文章を読解後、要約する練習を積むことによって身につけましょう。
自分の言葉で簡潔にまとめられるように、第三者に添削をしてもらいながら、力をつけてください。
その他にも、机の上の学習だけではなく、日常生活でのマナーやモラルもきちんと学びましょう。

フェリス独特の「選びにくい・書きにくい問題」はこのようなことが前提にないと答えられないケースがあります。
単純な点数だけでなく、「国語」という材料を通して、生徒の「人となり」を見たいという出題者の思いがあることを忘れないようしてください。

※理科・社会の対策は割愛させていただきます。